Helium SLX ロードバイク組み立て その1

リムブレーキのハイエンドモデルを買おうということになったのですが、とにかく軽いクライミングバイクが欲しいという結論になりました。ディスクロードを買うとしたら恐らくオールラウンドかオールラウンド寄り軽量バイクになると思うんですが、その時にリムがクライミングバイクであればヒルクライムスペシャル仕様で運用できたりして面白いかなと。

最終的な候補は3つありました。RidleyのHelium SLX、FOCUSのイザルコマックス、ビアンキスペシャリッシマです。BMCのSLR01もカッコいいしオールラウンドの割に軽くていいなと思ったのですが、ドロップシートステーのバイクを買うのであればディスクでいいなということで、伝統的な形のバイクから選ぶことに。なんだかんだで伝統的な形が好きというのもあります。調べているとビアンキスペシャリッシマは塗装込みの実測だと重そうで、イザルコマックスは新品の在庫がなく状態の良い中古も見つからず。そんな時にRidleyのHelium SLXの新品を見かけ、値段も安く色も好みだったので買ってしまいました。

一見、Helium SLAにもありそうなクラシカルなカラーリングで、アルミか鉄フレームのようにも見えます。でも実はツールでも使われていて山岳賞を何度も獲ったハイエンドのカーボンフレーム。羊の皮をかぶった狼的なところもいいですね。国内未発売の希少カラー。まあ国内発売しているカラーでもHelium SLXなんて見かけたこと一度もないけど。なんで不人気なんだリドレー!

届いたところで実測。xsサイズでフレーム855g、フロントフォーク320g。シートクランプとディレイラーハンガー込み、コラムは未カット。塗装は勿論込み。これはメチャクチャ優秀じゃないですかね。そして塗装も綺麗。軽いバイクが良いけど真っ黒とかマットは嫌だったんで、塗装がしっかりしているのは良かったです。元塗装屋だけありますね。

まずフレームは855gなわけですが、目に付くのはシートステーの細さ。2021年のツールドフランスでサーヴェロR5がシートステー一本でフィニッシュしていたりしますが、サーヴェロのエンジニアによるとシートステーは無くてもフレーム剛性は変わらないようです。シートステーはUCIルール上付けなくてはいけないのと、乗り心地の面でスプリング効果が期待できると。Helium SLXのシートステーの太さは10~12mmぐらいですが、UCIルールの1cmギリギリの数値。恐らくサーヴェロR5と同様、シートステーはただの飾りという設計なのかもしれません。

フロントフォークもコラム未カットで320gと削れるだけ削った攻めた造り。クライミングバイクということでエアロは特に期待してなかったんですが、フロントフォークの又の部分の削り具合はそこそこエアロ効果もありそうです。先端にかけては細く、必要最低限の剛性は確保して軽量化命というような造形。

フロントフォーク内側には金属補強、これは一般的ですね。

リアエンドは外側カーボン、内側金属補強とハイエンドらしい作り。

さて組んでいくわけですが、TCRで一回やったし楽勝かと思いきや引っかかるポイント、工夫したポイントいくつかあったので書いていこうかと思います。