ツール・ド・おきなわ140km参戦記 その8 ~奥の登り40km~ゴールまで~

ニセコクラシック150kmを走ってきたのですが、ニセコのレースレポの前に、書きかけだった3年前のツールド沖縄のレースレポをstravaのログを見ながら記憶を頼りに最後まで書いてみます。

⑤下り~普久川ダム2回目の手前まで
肘と膝から血がダラダラ出てたんですけど、闘志は十分。平均50.2km/最高70.2kmとかで下ってるので割とノリノリです。そして下った後の海岸線の平坦。気持ちいいです、ツールド沖縄に参加して本当に良かったと思いました。トレインになってたんですが、テンション上げ上げで長めに先頭で引いたりしてました。こんな景色がいい気持ちがいい道で、他人の尻見て走ってても楽しくないですからね。まあ後で泣きを見るんですけど(笑)。

⑥普久川ダム二回目
普久川ダム二回目の登りは大幅ペースダウンで24:13。また足が攣ってもと思ったのと、完走目標でトルクをかけず大事にくるくる登りました。FDが調子悪いのに気付きましたが、まあ何とかいけるかなという感じ。スタート前は入念にチェックしたので落車の時にやってしまったようです。

⑦下り
一回目の下りより速く平均54.6km/最高74.2km。Fungar downhillは3:39。コース馴れしたのと、この辺になると痛みとか無くなってましたね。アドレナリン全開。二車線使ってのアウトインアウトはマジで気持ちがいい。最高。

⑧学校坂~慶佐次の補給所まで
22:14かかって登る。痛みは無くなってましたが、ビジュアル的に血がダラダラなんで、大丈夫ですか?とか頑張れ!とか声をかけていただいたりしました。ツールド沖縄に参加して本当に良かった二回目。このあたりで、なるしまジャージの人が仕切る集団に入ります。ベテランっぽい安心できる声かけで、みんなで完走目指しましょうとか、このペースなら完走大丈夫ですとか、余裕ある人は前引いてくださいとか、集団がペース維持できるようにコントロールしてくれています。この集団で完走を目指せばいいかなと思いました、最初は。割と先頭引いたりして協調してました。でも人間やっぱり欲が出てきてしまうんですね。あれ、なんか余裕あるしもっと速く走れるんじゃね?と思って単独で集団から出てみました。しかし、前に出ると思ったより前に行けない、結局集団に戻る。これ2回やりました。もう完走目的で落ち着いてる集団なので誰も付いて来ないし、前に追い付く集団も無いのにあてもなく単独で出ても足を無駄に使うだけでした。アホですね。

⑨慶佐次の補給所~ゴール
ツールド沖縄での目標は取り敢えず完走だったのですが、あと一つやりたい事がありました。ツールド沖縄のボトルを持って帰ること。いい感じの集団にいて余裕も出てきて完走は確実だろうし、次の最後の補給所で自分のボトルを捨ててツールド沖縄ボトル受け取りたい、そんなことを考え始めました。というわけで、スポドリも水も中身は半分以上残っていて余裕だったのですが、補給所でボトルgetすることに。補給所は混み気味でツールドフランスのようにスピードを落とさず走りながら受け取ることはできず、殆ど停止するぐらいまでスピードを落としてボトルを受け取りました。念願のツールド沖縄ボトルgetだぜ!と嬉しくなりますが、さっきまで一緒にいた集団はやや先に。追い付くぞー!と踏んでみますが追い付けない。退屈だと思った集団に全然追い付けないのは意外でした。集団の力って凄い。

まあ次の集団に乗ってけばいいやと気楽に考えて走り始めますが、パラパラ落ちてくる人がいるだけで集団には全然なりません。なんかいやーな予感。そう、あの集団が完走を目指す最終列車だったのです。途中、力が残ってる人と海岸線を2人でローテしますが、力尽きたようで先に行ってくださいと。いやいや一緒に行きましょう!と声かけますがどうやらダメな模様。もうここまで来たらもう一人でも行くしかないと残ってる力全開で踏みます。ここであって良かったと思ったのがリムハイトのあるホイール。巡航速度がだいぶ違います。直前だったけど買ってよかった中華カーボンICAN

ラスト羽地ダムの登り。8:38かけて登ります。ここで紙コップでコーラ配ってる人がいて、めっちゃ美味しい!ツールド沖縄に参加して本当に良かった三回目(笑)。沿道で応援してくれてたり、ほんとにロードレースなんですよ雰囲気が。ツールドフランス走ってるような気分になれます。で、川上関門にさしかかると何やら車の渋滞ができてる・・・完走は余裕だろと思ってたので時間も何もチェックしてなかったんですが、どうやらギリギリ通過だったようで冷や汗。最後は平坦、もうカスカスですがダンシングでゴール。リザルト見ると後ろに殆ど人いなかったです。ギリギリの完走でした。完走率は63%だったようです。


総括
前半に気分が良くなって無駄に長時間先頭引いたり、完走目的なら良い集団に混ざったのに2度も抜け出そうとしたり、無駄に足を使ってしまった局面が何度もありました。そしてボトル欲しさに最終列車だった集団から自ら千切れる。4回の判断ミスで、完走は余裕の予定だったのにギリギリの完走になってしまいました。落車巻き込まれはありましたが、判断ミスがなければもっと楽に完走できたでしょうね。知っている人には当たり前かもしれませんが、ロードレースって判断の連続だということを体で教わってしまった、そんなレースでした。でも判断の連続って楽しいじゃないかとも思いましたね。レース全体について。閉鎖された公道を二車線フルに使って走れる、しかも沖縄の大自然。沿道の声援やら私設エイド?ありで本格的な雰囲気でレースを走れました。スタッフや地元の方々にはこんな体験をさせてもらったことに感謝です。絶対また走りたい、今度は210kmを!と強く思いました。

 

注:自分の参戦した時のツールド沖縄140kmでは対向車も駐車車両も無かったので二車線フルにって書いてしまいましたが、ニセコでは対向車が来たり駐車車両があったりしました。ちょっとまえのJプロツアーでもありましたけど、ツールド沖縄でも対向車が来ることは有り得なくはないです。沿道の家から出てくるのは防ぎようがなかったりなので、見通しの良い場所以外は左車線を走りましょう。事故でこんな素晴らしいレースが無くなってしまったりしたらやるせないですし。