ニセコクラシック 2022 その4 ~スタートからゴールまで~

当日の天気は晴れ。まずスタート前にインナーを長袖にするか半袖にするかで迷いました。後から知った6時~11時の気温は11.5~17.8℃と標準的。過去の大会写真を見ると半袖が多め、長袖インナーもチラホラ。周りを見るとウィンドブレーカーを用意している人もいます。寒いけどきっと気温は上がるだろうし、半袖でもいけるんじゃないかとは思ったのですが安全策で長袖インナーに。結果的には半袖でもいけたと思います。ただ長袖でも夏用インナーなので暑いというわけでもなく、まあ問題ありませんでした。

ニセコクラシックは軽いアップダウン→パノラマライン登り→平坦→三段坂でゴールという150kmのコース。

さてパレードランスタート。先頭が見えるそこそこ前の位置でしたが、リアルスタートまでに少し位置を下げてしまう・・・まだ先頭が見えるぐらいではあるけれど。位置取りは馴れるしかないかな。そして最初の軽い坂、Stravaで言う“Do not get dropped here!”に突入。事前のヤビツのタイムの伸び無さ具合から先頭にはついていけないだろうなとは思っていましたが、ここで千切れてしまいます。しかし後から考えると諦めが早すぎた。もっと死ぬ気で踏んどけばよかった。21:10かかって登りました。。

軽いアップダウンをこなしてパノラマラインへ。スタートから35→50kkmぐらい、15.49kmで662m登ります。緩め長めのヤビツって感じですかね。この辺で何となく集団ができたのですが・・・正直、遅い集団です。最初の坂で千切れた自分が悪いのですが、ペースもいまひとつだし、この後の平坦でローテも回らないし。しかしここで一人飛び出してもどうにもならなそうなので集団前方でローテに加わりながら進みます。47:10かけてマッタリ頂上へ。

しばらくすると、大体集団に属する人のタイプが分かってきます。登りになると前に出てくる人、平坦で引きたがる人。全然ローテに加わらない人、などなど。登りに強い人は二人いて、外人とショップジャージの年配の方。登りになると前に出たり集団から少し飛び出して、平坦で吸収されるの繰り返し。登りで外人がまた一人で出て行って、また吸収されるだろうなと見てたらスルスルとそのまま前へ。先頭では「あれそのまま行かせていいの?」「こんなとこで足使っても仕方ないでしょ(どうせ吸収される)」みたいな会話があって、自分もまあまた集団に戻ってくるだろうなと追いませんでした。しかしその外人は結局そのままゴールまで先行。余裕あったんだからあの外人と一緒に前に出ていればとかなり悔やみます。

余裕もあったので平坦区間で前に出てみたりもしますが、誰もついてこない。ここ一人でいくのは得策じゃないと思い、大人しく集団に戻ります。ローテも先頭の数台しか入らないし、全くペースが上がらない集団。自分は積極的にローテに加わってみますが、下がった時にローテに全く参加しないのに入れてくれない人がいたりでなんだかなという感じ。登りに強いショップジャージの方が何度か気を使っていれてくれたりしました。そうこうしているうちに、後からいくつか集団が追い付いてきたりで30~40台ぐらいの大集団に。声かけして仕切ろうとしている人もいましたが、結局回らない状態が続きます。もう完全にペースはツーリングという感じ。

116kmあたりから3段坂なのですが、このちょっと手前あたりからようやく集団の一部がペースアップ。前に出たのは10台ぐらい、油断していると千切れるぐらいのペース。注意はしていたけど、三段坂のうちの一つを登った後の下りで前の人が千切れて、自分も千切れてしまう。前にいた人は全くローテに入らない、下がった時も全力で入れてくれない正直なんだかなあと思っていた人。ここで思ったのは、ある程度の信頼を置いていいのは積極的にローテに加わってた人だけだなということ。前に出た10台はローテに加わってた人が殆どでした。戦略でローテに加わらない人もいるかもしれませんが、大抵は脚に自信がなくて余裕がないから加わらないわけで、コイツの後ろにいたら千切れるかもしれないともっと警戒しなければならなかった。そしてさらに言えば、誰も信頼してはいけない、周りに流されず自分で判断しなければいけません。積極的にローテに加わって終盤で集団から抜け出した10台も、外人が出て行った時は追わなくていいということで一致していたのです。自分もその雰囲気に流されてしまいました。あの時に追うという周りと違う決断をしていればもっと違うレースになっていたと後悔しました。

そんなことを考えつつ、千切れてはしまいましたが、最後まで不完全燃焼で終わってたまるかと、後は登りだけだし脚も余っているし集団も糞も無いから全力で踏みます。そうすると千切れた集団が見えてきました。なんとか追い付いて集団で一息。この集団内ではトップでゴールしてやるぞと、ゴンドラ坂で曲がったところからダンシングしてスパート。誰も付いて来てないこのまま行けるかと思ったら一台付いてきていたようで、ゴール間際に抜かれてしまいました。集団内では二位ゴール。抜かれたのはローテが回らない集団を仕切ろうとしていた人で、何か納得。全体では上から60%ぐらいの順位でした。


総括
レースをしに行ったのに、ツーリング時間が長めでした。スポドリ750km・水750ml・ジェル250ml持って行って、消費したのはスポドリ250ml、ジェル半分だけ。水は全然飲みませんでした。前日までのカーボローディングや水分補給は上手くいったとも言えますが、当日は不完全燃焼。ツールド沖縄は積極的に行きすぎましたが、ニセコは消極的すぎました。沖縄の時も思ったことですが、改めてロードレースは判断の連続だなと。そして今回も間違った判断がありました。次のレースでは判断ミスすることなく、持っている力を出し切りたいですね。来年までには先頭集団に付いて行けるようにトレーニングしていきたいなと。

 

ニセコクラシックについて

沖縄に比べれば足切りが緩く設定されていて、平均25kmのブルべ+αぐらいのペースでも完走できます。雰囲気もスタート後の密集時に怒号が飛ぶ沖縄に比べるとほんわかムードなので、そんなにはハードル高くないです。コースは沖縄と甲乙付け難いですが最高ですね。ツールド沖縄のように長く続く大会になって欲しいし、今後も事故なく参加し続けられればと思ってます。一応通行規制かけてのレースですが、対向車が来たりもあったので、その辺は注意が必要です。あと下りはかなりスピード出ますが、ちょっとバラけても平坦や登りになればすぐに追いついてしまうので、あまりコーナーを攻める必要は無いと思いました。