クランクキャップが外れない時の外し方

9100デュラ(FC-R9100)や8000アルテグラ(FC-R8000)などロードバイクのクランクを脱着する時、クランクキャップを外す工具はシマノのマニュアルによるとTL-FC16かTL-FC18を用いるとなっています。それほどトルクをかける場所ではないというのもあり、安心のシマノ指定ということで安いTL-FC16を買いました。これなら締めようと思ってもかけられるトルクは知れてますし、元々トルクをかけて締めなければ外す時も苦労しないでしょう。と思いきや、走行中に締まってしまうこともあるようで、TL-FC16を思いっきり手で回してもビクともせず外れなくなってしまいました。

TL-FC16をウォーターポンププライヤー等で挟んで回せば良さそうですが、そこまで開く掴み工具が手持ちにありません。仕方ないからクランクキャップ回し工具自体を買おうということで、シマノTL-FC16やTL-FC18よりもトルクがかかりそうなパークツールのBBT-16を買いました。シマノTL-FC16では思いっきり握って回してもビクともしなかったものが簡単に外れてめでたしめでたし。・・・と思ったのですが、工具箱を整理しているとクランクキャップ回しをもう一つ発見、PWTのハイトルク ホローテックII/SM-BB9000/SM-BBR60用BBレンチセット(BB03GSET)に付いていたものです。これは背面にそんなに開かないペンチ等でも掴みやすい突起があるので、わざわざパークツールのBBT-16を買わなくてもよかったですね。

ちなみにTCR ADVANCEDの時はクランクキャップがTL-FC16手回しで外れないことは一度もなかったのですが、Helium SLXではほぼ毎回なってます。フレームによるのかなあ。

ということでクランクキャップ回し工具が3つも。左からパークツールBBT-16、PWTのハイトルク ホローテックIIレンチセット付属、シマノTL-FC16。もしこれからクランクキャップ外し工具を買うのであれば、BBを外す予定がある場合はPWTのハイトルク ホローテックIIレンチセットがオススメ。PWTのBBレンチはシマノ等よりも柄が長くトルクがかけやすく優秀です。BBは外さないけどクランクだけ外したい場合はPWTのクランク取付工具CITI11。背面が六角になっていて、もしクランクキャップが固着している場合もメガネレンチをひっかければトルクをかけることができます。PWTのハイトルク ホローテックIIレンチセットに付属のものはPWTから単体販売はないのですが、同形状のものがBBBからでています。ひっかけるレンチ類が無い、買いたくない場合はBBBのBTL-102。シマノTL-FC18やパークツールのBBT-16はちょっと高いですし、めちゃくちゃ固着してるとかでなければクランクキャップ外しは樹脂の工具で十分です。シマノ純正工具は使い勝手が良いことが多いですが、クランクキャップ外しはシマノ純正以外を買った方がいいですね。