フロントディレイラーのシフトケーブルの取付&調整方法の裏技の裏技 デュラエース(FD-R9100)・アルテグラ(FD-R8000)・105(FD-5801)

フロントディレイラーのシフトケーブルの取り付け方はシマノのマニュアルによればケーブルを引っ張りながらとなっています。しかしディレイラー自体を手で持ち上げて移動させて取り付けた方がケーブルを痛めないし最適な張り具合に取り付けやすいです。ディレイラーを手で持ち上げて移動させることでケーブルの経路を短くしてやり、そこでケーブルを留めてしまいます。ちなみにこのやり方、リアディレイラーでも有効です。

しかしこのディレイラー自体を手で持ち上げるやり方、デュラエース9100以降のフロントディレイラーでは上手くいきません。フロントディレイラーを持ち上げてしまうとケーブルを留めるボルトを締めるのにアーレンキーを入れるクリアランスが無いんです。かと言ってアーレンキーを入れるクリアランスを余裕で確保できる程度しかディレイラーを持ち上げないとケーブルは緩くなってしまいます。9100デュラ以降はシフトケーブルを取り付けるボルトの位置が横から上面に変わってしまったせいで工具が入りにくくにくくなてしまったんですね。まあ六角レンチのボールポイント部分を使えばいけないこともないんですがやりにくい。

そこで活躍するのが首のめちゃくちゃ短いミトロイの六角棒レンチ。4mmのL型ホローレンチ・スタビーショートHBS40Sで首下は7mm、恐らく日本最短だと思います(もっと短いのあったら教えてください)。以前紹介したエイトの特短モデルは4mmで首下9mm。

ミトロイの六角棒レンチであれば、このようにディレイラーを持ち上げた状態でも余裕で入ります。この首の短さは日本最短どころか世界最短かもしれませんね。9100デュラ以降のフロントディレイラー調整で苦戦している人はお勧めな工具です。ミトロイは首が短いだけでなく、国産で精度も中々良いです。ちなみに首が短い六角棒レンチはフロントディレイラーのシフトケーブル取付や調整時しか出番がありません。4mm一本買いで十分です。シフトケーブルを留めるぐらいならトルクはいりませんし、小さい方がサドルバッグにも入れやすいのでロングではなくスタビーショートのHBS40Sが使いやすいですね。