エイト 六角棒スパナ テーパーヘッド エキストラロング セット TLS-9N

ロードバイクの整備で最も出番が多い六角棒レンチ。自転車界隈ではアーレンキーと呼ばれています。アーレンキーという呼称の由来はアメリカのアーレン社が考案したからなのですが、自転車界隈だけ六角棒レンチのことをアーレンキーと呼ぶ理由は何故でしょうね。ロードバイクでは六角穴付きボルト(キャップスクリュー)が舐めにくく錆びにくい理由から他の工業製品より早い時期からほぼ全面に採用されていて、六角棒レンチという呼び名が広まる前にアーレンキーという呼び名が広まってしまった?など諸説ありますが、六角棒レンチを何でアーレンキーと呼ぶのかは結局判然としません。

まあともかく出番が多いと言うか殆どの整備を六角棒レンチ(アーレンキー)でやるわけで、ロードバイクの整備を始めるなら良いものを買ってしまった方がストレスが無いと思いました。とは言え割高な輸入工具を買うほど工具好きではありません。motorcycleのバイクを整備してた時は出番が多いメガネレンチやスパナをKTC、ソケットはコーケンで揃えて割と満足してたぐらいです。国産で適当な値段で質の良いものが無いか探してみると、六角棒レンチ専業のエイトというメーカーが気になり購入してみることにしました。

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購入したのはエキストラロング・テーパーヘッドの二段式ホルダーセットTLS-9N。シルク印刷はいらないのでTLS-9NXではなくTLS-9N、ボルトキャッチのBCT-S9だとテーパーヘッドの1/3しかトルクがかけられないとのことで通常のテーパーヘッドのモデルTLS-9Nにしました。ロードバイクでボルトキャッチしたまま片手で目的のネジ穴に作業したい部分はあまりありません。増し締めパイプ2本付きのTLS-9NPもありますが、延長パイプがいるほどのトルクをかける場所もないのでエクストラロングのTLS-9Nで十分でしょう。

使ってみようとホルダーから外した瞬間にそこらへんの六角棒レンチとは何か違います。ホルダーから抜いたり納めたりのスポっと感が只者ではない感を漂わせています。鞘に収まる刃物みたいな感じですね。そして実際に使用してみるとかけた瞬間から、それまで使っていたカインズホームというホームセンターのPB品とは一線を画す舐める気がしないガッチリ感。精度が高く剛性も高い。かと言って剛性は高いだけではなくトルクをかけた時に適切なしなりもあります。硬さと粘りの絶妙なバランスが六角棒レンチの品質を決める、とエイトの会社案内に記述がありますが、まさにその通り。ホムセン工具でもロードバイクの整備はできることはできますが、気持ちよさと安心感が違います。ボールポイントに比べてトルクがかけられ、本締めもできるというテーパーヘッド。本締めまでは?と思いましたがホムセンPB品のボールポイントに比べたらだいぶトルクかけられますね。

カンパやフルクラムのホイールメンテの時等、同サイズが二本必要な場面もあったりで、六角棒レンチは良いものを買い足してしまって正解でした。出番の多さも相まって、エイトの六角棒レンチは買ってよかったロードバイク用工具No.1です。