東京ヒルクライム HINOHARAステージ 2022

2度目になる東京ヒルクライムHINOHARAステージ。最初に出たきっかけは何と言っても奥多摩周遊道路が好きだから。奥多摩への愛ですね。motorcycleで奥多摩周遊道路内だけでも年間1万kmは優に超えて走っていた時期もありました。コーナーも傾斜も全部覚えてしまってます。ロードバイクで走るとバイクよりも傾斜が感じられてまた違った感覚もありますが、ライン取りはそんなに変わりません。

1度目に出て感じたのは、このコースはヒルクライムじゃない、頂上ゴールのロードレースだ!ということ。ロードバイクにすっかりハマって色々レースを調べてみましたが、ヒルクライムクリテリウム、サーキット周回、公道周回のレースは結構あります。でも、登りも下りも平坦もあって周回じゃなくて、ある程度の距離の公道を走る、所謂ロードレースって少ないです。ニセコ150kmと沖縄140・210kmと、だいぶ距離は短いですがこのHINOHARAステージ25kmぐらいじゃないでしょうか。今年はコロナの影響もあって頂上の風張峠ではなく手前の都民の森ゴールで20kmですが、それでもロードレースしてるこのコースは魅力的です。沖縄への馴らしも兼ねて迷わずエントリー。

機材は沖縄へ向けてということもあり、ホイールはクリンチャーのフルクラムSpeed 40C。HINOHARAステージのことだけを考えればより軽いICANのチューブラーもありかもしれませんが、照準は沖縄。レース前のテーパリングもヒルクライム特化な極端な減量等はせずに臨みます。一週間前からは日曜はヤビツ6本で127km・3600mUP。月曜はいつも通り休み、火曜まだ疲れが抜け切れていないので安全策で平坦38km、水曜は坂も混ぜて26km・190mUPと高強度。金曜は30分軽く回すだけ。ちょうどよく仕上がったと思います。補給は1時間もかからないので保険で500kmのFLYボトルに水少し。結局、水は一度も飲みませんでした。スタート直前に軽く喉を潤すために持っておいてもいいかなぐらいです。

作戦はペースとか考えずに、とにかく先頭集団についていく。ニセコで最初から諦めモードで後悔したし、レース強度に馴れる目的もあるのでスタミナ配分は考えません。行けるところまで、できれば上川乗の信号までは先頭についていくのが目標。

さてスタート。今年は役場ではなく、総合運動場方面からスタートで左折無しの直進。20km目安に先導しますなんて言ってたけど割と早め。パレードランからどこでリアルスタートか分からなかったけど、公式タイムは都民の森プラス2分ぐらいだったので橘橋の信号よりは手前でスタートしているようです。まあ相変わらず位置取りイマイチですがちょっとはマシになってきたかも。徐々にペースアップだけど先頭集団に付いていける、付いていけるぞ!前に参加した時はすぐに千切れてたけど。これこれ、こういうやつだよ、レースがしたかったんじゃー!とテンション上がります。ドロップする人がいますが千切れないように前に詰めていきます。

しかししかし、無情な時は訪れるもので。このままいけるかなーと思ってたら急にキツくなってしまって、とうとう集団から千切れてしまいました。スタートから7kmあたり、南郷の信号のあたりです。上川乗まであと1.5kmでした、惜しい!

その後は上川乗の信号から急坂すぎての9.7kmあたりからの平坦や下りのハイスピード区間で一人ぼっちに。ここは誰かの後ろに付いておきたかった、アカーンな展開。ちょっとテンション下がりましたが、もう踏むしかありません。単独時はさすがに低い体勢取ってたとは思います。中盤は序盤ハイペースだったこともあってログを見るとバテていた模様。

その後ぼっち走行をしているとクロスバイクみたいなのに抜かれる。ぐぬぬ・・・自分が乗っているのはツールも走ってた超軽量クライミングバイク、つまりバイクで言えばmotoGPマシンなわけで、クロスに抜かれるのはなーと闘志復活。取り敢えず付いていくことにします。よく見るとカゴが付いててチャリダーの戸丸さんでした。ペース的には付いていける感じですが、戸丸さんはフロントシングルでダンシング多用する乗り方で自分とは速いところと遅いところが違う感じでテンポが合わず一回前に出てみました。しかししばらくするとまた抜かれて、平坦や下り区間もまだあるので、また大人しく付いていくことに。しばらく一緒に走っていたのですが、残り2kmぐらいのところで千切れてしまう。ついてこーい!と戸丸さんには言われたんですが、限界でした。この後、またタレてしまって旧料金所→都民の森は11:10でPRより21秒遅れでゴール。都民の森は51:53でした。前回の53:34に比べれば一応PRですが、うーん。まあ次回ですかね。順位は上から30%弱でした。

反省点。奥多摩のコーナーなんて死ぬほど走りすぎて全部暗記してるゼと思ってたけど、割と忘れてました。来年は試走しようかな?あと集団ではドラフティングを利用しているつもりでしたが、たまたま自分が映っていたyoutube動画を見ると全然だった。別にビタ付けでツキイチしなきゃってわけじゃなく、周りと比べて自分だけだいぶ間隔空いてたんですよね。それとフォームも頭上げ過ぎ。ハイスピード区間ではもっと体制を低くして脚を温存すべきでした。心拍は前回166bpmに対して158bpm。もう少し踏むより回した方がよかったのかも。上川乗までの序盤はハイペースに感じたけど心拍は153bpm。そこそこ休みながら走れてはいたのかな。区間タイムを見ると中盤がバテバテ、後半回復するもバテって感じですね。前半飛ばしたから仕方ないとはいえ、もう少しまとめられれば。

反省点はあるけど、ニセコに比べたらだいぶ出し切った感じです。当日、折角来たなら都民の森まであと2~3本は走って帰ろうかと思ったのですが1.5本で終了でした。いつもはヤビツ6本は走らないと脚は売り切れないのですが、3本ぐらいで終了した感じです。レースとレース後のツーリングで100km・1800mUPぐらいなのですぐ回復するかと思ったら2日経っても今日は平坦でいいかなってぐらい疲れが残ってました。

来年の目標。上川乗まではもう少しだったので、その先まで付いていきたいですね。8.5kmの上川乗過ぎて12km~、12.5km~、13.9km~、14.9km~、15km~と下りと平坦を含む場所があり、この辺を集団で抜けられるか単独かでだいぶ違いそうです。登り一辺倒になる15.8kmまで、先頭とは言わなくても完全にドロップせずにプロトンにかじりついていきたいです。

最後にHINOHARAステージというレースについて。今年はコロナの影響で短めのコースで制限時間もやや厳しめでしたが、例年通りの開催になれば初心者でも楽しめるレースだと思います。機材もガチ勢は少な目で、古いモデルだったり普段乗ってるロードバイクで気軽に参加している感じが多いです。ツールド沖縄は数年前でもディスク多めでしたが、HINOHARAステージはリムブレーキが多いです。実は友人が二人初レースだったのですが楽しめてたようで、雰囲気も含めて初心者でもお勧めできるレースだと思います。今年はコロナの影響なのか商品券でしたが、お土産とか食事も出たりしました。距離も長いし平坦・下り・登り全部あるのでロードレースしてみたい人は特にお勧めです。

 

ニセコクラシック 2022 その4 ~スタートからゴールまで~

当日の天気は晴れ。まずスタート前にインナーを長袖にするか半袖にするかで迷いました。後から知った6時~11時の気温は11.5~17.8℃と標準的。過去の大会写真を見ると半袖が多め、長袖インナーもチラホラ。周りを見るとウィンドブレーカーを用意している人もいます。寒いけどきっと気温は上がるだろうし、半袖でもいけるんじゃないかとは思ったのですが安全策で長袖インナーに。結果的には半袖でもいけたと思います。ただ長袖でも夏用インナーなので暑いというわけでもなく、まあ問題ありませんでした。

ニセコクラシックは軽いアップダウン→パノラマライン登り→平坦→三段坂でゴールという150kmのコース。

さてパレードランスタート。先頭が見えるそこそこ前の位置でしたが、リアルスタートまでに少し位置を下げてしまう・・・まだ先頭が見えるぐらいではあるけれど。位置取りは馴れるしかないかな。そして最初の軽い坂、Stravaで言う“Do not get dropped here!”に突入。事前のヤビツのタイムの伸び無さ具合から先頭にはついていけないだろうなとは思っていましたが、ここで千切れてしまいます。しかし後から考えると諦めが早すぎた。もっと死ぬ気で踏んどけばよかった。21:10かかって登りました。。

軽いアップダウンをこなしてパノラマラインへ。スタートから35→50kkmぐらい、15.49kmで662m登ります。緩め長めのヤビツって感じですかね。この辺で何となく集団ができたのですが・・・正直、遅い集団です。最初の坂で千切れた自分が悪いのですが、ペースもいまひとつだし、この後の平坦でローテも回らないし。しかしここで一人飛び出してもどうにもならなそうなので集団前方でローテに加わりながら進みます。47:10かけてマッタリ頂上へ。

しばらくすると、大体集団に属する人のタイプが分かってきます。登りになると前に出てくる人、平坦で引きたがる人。全然ローテに加わらない人、などなど。登りに強い人は二人いて、外人とショップジャージの年配の方。登りになると前に出たり集団から少し飛び出して、平坦で吸収されるの繰り返し。登りで外人がまた一人で出て行って、また吸収されるだろうなと見てたらスルスルとそのまま前へ。先頭では「あれそのまま行かせていいの?」「こんなとこで足使っても仕方ないでしょ(どうせ吸収される)」みたいな会話があって、自分もまあまた集団に戻ってくるだろうなと追いませんでした。しかしその外人は結局そのままゴールまで先行。余裕あったんだからあの外人と一緒に前に出ていればとかなり悔やみます。

余裕もあったので平坦区間で前に出てみたりもしますが、誰もついてこない。ここ一人でいくのは得策じゃないと思い、大人しく集団に戻ります。ローテも先頭の数台しか入らないし、全くペースが上がらない集団。自分は積極的にローテに加わってみますが、下がった時にローテに全く参加しないのに入れてくれない人がいたりでなんだかなという感じ。登りに強いショップジャージの方が何度か気を使っていれてくれたりしました。そうこうしているうちに、後からいくつか集団が追い付いてきたりで30~40台ぐらいの大集団に。声かけして仕切ろうとしている人もいましたが、結局回らない状態が続きます。もう完全にペースはツーリングという感じ。

116kmあたりから3段坂なのですが、このちょっと手前あたりからようやく集団の一部がペースアップ。前に出たのは10台ぐらい、油断していると千切れるぐらいのペース。注意はしていたけど、三段坂のうちの一つを登った後の下りで前の人が千切れて、自分も千切れてしまう。前にいた人は全くローテに入らない、下がった時も全力で入れてくれない正直なんだかなあと思っていた人。ここで思ったのは、ある程度の信頼を置いていいのは積極的にローテに加わってた人だけだなということ。前に出た10台はローテに加わってた人が殆どでした。戦略でローテに加わらない人もいるかもしれませんが、大抵は脚に自信がなくて余裕がないから加わらないわけで、コイツの後ろにいたら千切れるかもしれないともっと警戒しなければならなかった。そしてさらに言えば、誰も信頼してはいけない、周りに流されず自分で判断しなければいけません。積極的にローテに加わって終盤で集団から抜け出した10台も、外人が出て行った時は追わなくていいということで一致していたのです。自分もその雰囲気に流されてしまいました。あの時に追うという周りと違う決断をしていればもっと違うレースになっていたと後悔しました。

そんなことを考えつつ、千切れてはしまいましたが、最後まで不完全燃焼で終わってたまるかと、後は登りだけだし脚も余っているし集団も糞も無いから全力で踏みます。そうすると千切れた集団が見えてきました。なんとか追い付いて集団で一息。この集団内ではトップでゴールしてやるぞと、ゴンドラ坂で曲がったところからダンシングしてスパート。誰も付いて来てないこのまま行けるかと思ったら一台付いてきていたようで、ゴール間際に抜かれてしまいました。集団内では二位ゴール。抜かれたのはローテが回らない集団を仕切ろうとしていた人で、何か納得。全体では上から60%ぐらいの順位でした。


総括
レースをしに行ったのに、ツーリング時間が長めでした。スポドリ750km・水750ml・ジェル250ml持って行って、消費したのはスポドリ250ml、ジェル半分だけ。水は全然飲みませんでした。前日までのカーボローディングや水分補給は上手くいったとも言えますが、当日は不完全燃焼。ツールド沖縄は積極的に行きすぎましたが、ニセコは消極的すぎました。沖縄の時も思ったことですが、改めてロードレースは判断の連続だなと。そして今回も間違った判断がありました。次のレースでは判断ミスすることなく、持っている力を出し切りたいですね。来年までには先頭集団に付いて行けるようにトレーニングしていきたいなと。

 

ニセコクラシックについて

沖縄に比べれば足切りが緩く設定されていて、平均25kmのブルべ+αぐらいのペースでも完走できます。雰囲気もスタート後の密集時に怒号が飛ぶ沖縄に比べるとほんわかムードなので、そんなにはハードル高くないです。コースは沖縄と甲乙付け難いですが最高ですね。ツールド沖縄のように長く続く大会になって欲しいし、今後も事故なく参加し続けられればと思ってます。一応通行規制かけてのレースですが、対向車が来たりもあったので、その辺は注意が必要です。あと下りはかなりスピード出ますが、ちょっとバラけても平坦や登りになればすぐに追いついてしまうので、あまりコーナーを攻める必要は無いと思いました。

2022/9 月間走行距離

距離1081km、高度16139m。沖縄まで一か月なのにヤビツのタイムは半年停滞、ニセコ時と変わらず。ベースの力は上がっている感あるけど一発の速さは変化なし。色々考え結果、強度を重視していく方針にして、ロング山岳グループライドに参加したり、回復走はやめて休養を多めに入れて回復したら全開で踏むメニューにしたりしました。休日もダラダラ走るより密度重視。そんなに距離は稼げないけど、しばらくこんな感じで続けていこうかと。

2022/8 月間走行距離

距離1049.3km、高度15852m。なんだか疲労が抜けない状態が続いていて、あまり距離が伸びず。今日も日曜ヤビツ4本から3日経ちますが回復していません。ツールド沖縄に向けて量を増やしたいところですが、休養や回復走多めになってしまいました。ただ体を壊しては元も子もないので仕方ないですね。無理はしないけど、機材面でも疲れにくいバイクにして練習量を確保していく方針です。

2022/7 月間走行距離

距離1428.7km、高度24441m。このところGarminの気圧計が調子悪いようで、実際の獲得高度より5%以上少なめに出てしまいます。Garminは500シリーズが一番使いやすいと思うので、Garmin540Jが発売するまでは我慢かな。7月は晴天に恵まれ・・・というわけではなく、多少天気が悪くて降られても走って距離も高度も伸びました。でも無理に走っていたわけではなく、疲れていると思ったら休養を積極的に入れることにしました。疲労が溜まってる時に走ってもトレーニングにならないし故障にも繋がるし良い事はないです。ペーター・サガンの凄いところは自分の体の状態がよく分かるところで、今日は休養なのか、トレーニングなのか。トレーニングならどんなトレーニングなのか判断が適切なところみたいな記事を読んで、自分も真似していこうかなと。

2022/6 月間走行距離

距離949.7km、高度8155m。ニセコクラシックへの調整だったり、ニセコ後の月後半は来年のニセコ&今年の沖縄に向けて平日の練習量を増やしてみたらまたオーバーワークで走れなくなったりで距離は伸びませんでした。ポジティブに考えれば練習量の上限が掴めてきたのが収穫かなあ、ロードバイクは難しい。ニセコは悔しい結果でしたが、ニセコで千切れた時の事を思い浮かべると踏めるようにもなり、いつもの場所でPR出たり刺激にはなりました。

2022年も半年終わり。距離6682.9km、高度65174m。一応年初目標の月1000kmペースは上回っていますが、オーバーワークは避けつつ量をもう少し増やしたいところです。ニセコで火が付きました、来年は世界戦に出たい!

2021年トレーニングまとめ

椎間板ヘルニアで中断していたロードバイクですが、7月に乗れそうな状態になってロードバイク再開。最初は26kmでいっぱいいっぱいでしたが、何とか一日高度3000m走るまで戻しました。距離も伸ばしてみうらいち136km。ブルべまた走る準備もできてきた感。

2021初チャレンジ⇒2021ベスト
ヤビツ峠(コンビニスタート) 57:03⇒39:39

引っ越して白石峠に変わるトレーニングの場所はヤビツ峠に。輪行すればまあまあ近いです。最初は2本でいっぱいいっぱいでしたが、12月には5本登れるように。タイムも大幅に縮まりましたがまだまだです。白石峠のベストからすると36分切りぐらいが以前のベストタイム?ひとまずそこまでは戻してからが本当のスタートかな。2021年は35本登りました。