ロードバイク組み立て その17 ~お会計など~
勢いで始めてしまった自分でバラ完、きっかけは軽いバイクに乗りたい⇒軽さ重視ならコンポはデュラエース⇒でもデュラエースの完成車って割高だぞって思ったことでした(その1、その3)。本当にバラ完で安くできたのか?ということでお会計編。
まずは追加で買ったパーツ。
フレーム | GIANT TCR ADVANCED 0 (2012) | 70600 |
フレームパーツ | GIANT純正 | 1400 |
コンポーネント | デュラエース ST-R9100 FD-R9100 RD-R9100 |
67580 |
クランク | デュラエース FC-R9100 167.5mm 50×34 |
44280 |
スプロケット | CS-R9100-11-30 | 20980 |
チェーン | CN-HG901-11s-116L-Q | 4255 |
ペダル | SPEED PLAY ULTRA LIGHT ACTION | 16724 |
チェーンキャッチャー | TNI ボディーガード コンパクト用(92mm) | 1761 |
バーテープ | Lizard Skins DSP2.5 スカイブルー | 3827 |
ケーブル固定テープ | DIXNA(ディズナ) ケーブルストッパーテープ | 1620 |
保護テープ | 3M スコッチ 表面保護用テープ #331 50mm×32m | 1400 |
合計 | 233027 |
フレーム以外は新品を購入、送料込。実際はヤフオクのポイントバックなどがあるので21万円いってないと思います。
次に追加で買った工具。
シマノ | TL-FC36 ホローテックII BBユニット取付工具 | 2745 |
シマノ | クランク取付工具 TL-FC16 | 177 |
シマノ | プレミアムグリス 100g | 1348 |
PWT | ヘックス ビットソケットセット 差込角 3/8インチ 9.5mm IBS38HSET |
1180 |
PWT | ハイトルク ホローテックII/SM-BB9000/SM-BBR60用 BBレンチセット BB03GSET |
2038 |
PWT | チェーンフック CH207 | 398 |
藤原産業 | SK11 デジタルトルクレンチ SDT3-060 | 10400 |
BIKE HAND | YC-501A/YC-126-2A SET シマノ(ロックリング)スプロケット 取り付け/取り外しセット |
1790 |
BIKE HAND | YC-335CO ミッシングリンク用 マスターリンクツール |
640 |
TOPEAK | ミニ 18+ (チェーンカッター) | 3024 |
ツノダ | WC200 TTC KingTTC 専用工具 ワイヤーロープカッター |
1934 |
合計 | 25674 |
最後に元々持っていて流用したパーツ。
サドル | スペシャライズド Power Arc Expert | 15390 |
ホイール | ALEXRIMS ALX473 | 42228 |
ブレーキ | シマノ BR-6800 | 9500 |
タイヤ | ピレリ P ZERO VELO 4S ×2本 | 13100 |
チューブ | MAXXIS Welterweight Tube 仏48mm | 1404 |
合計 | 81622 |
・・・追加で買ったパーツ+工具で258701円、元々持ってたパーツも合わせると全部で340323円かかってました。ちなみに完成したバイクの重量を量ってみると、ペダル抜きのカタログ的な重量は7.0kg。
追加でかかった金額は26万円弱ですが、もし乗り換えだとするとアルテ組の完成車に手が届くか届かないかぐらいでデュラエースは厳しそうなので、まあ安かったのかなと。
もし何もなくて1台目からバラ完したとするとかかった金額は34万円。このくらいの金額で完成車であればアルテ組で選択肢は多いし、トータルパッケージとしてはまとまっていてコスパが良いものが多い。例えばGIANTのTCR ADVANCED PROは実売30万円で42mmハイトのカーボンホイールが入っていて7.1kg。もしカスタム禁止で35万円以下のバイクみたいなレギュレーションであれば、もうこれ買えばいいでしょというぐらい。
だがしかし!この価格帯のアルテ組の完成車って、全てがハイエンドから2つ目のグレードで組まれているんですよね。後々のアップグレードを考えると、フレームもコンポもホイールも何も残らないパターンも有り得ます。その点、自分のTCR ADVANCED 0改はコンポだけは残ります。実はこの後ホイールはアップグレードして、フレームも恐らくアップグレードすることになりそうで一応狙い通り(?)になっていたり。
金額的なことは置いといても、自分でゼロから組んだマシンって愛着も湧くし、ロードバイクの仕組みも一通り分かったのでやってよかったと思いました。組んで最初の一踏みとか、組んで最初のシフト操作してシフトチェンジした時とか、おっ!動く!!って感動の瞬間もよかったですね。また機会があれば組みたいです。
ロードバイク組み立て その16 ~ブレーキワイヤー調整のコツ~
これもシフトワイヤーの調整とやるべきことは同じ。
フロントディレイラーとリアディレイラーのシフトワイヤー、フロント/リアブレーキワイヤーもやるべき事は本質的に同じで、「適正な可動域を設定」して「適正な張力でワイヤーを取り付ける」必要があります。
というわけなのですが、「適正な可動域を設定」はマニュアル通りで問題なくできると思います。まず左右のブレーキシューがリムから等距離になるようにセンターを出し、当たり面を調整。トーインは自分は付けません、握ればすぐ効くリムにギリギリまで近いようなセッティングが好み。付けなくてもそのうちシューが削れて勝手に付いてはしまうんですが。次は「適正な張力でワイヤーを取り付ける」わけですが、これもフロントディレイラーと同様、
ロードバイク整備初心者がシマノのマニュアル通りにやるとどうなるか? ワイヤーの張り具合は殆ど適正よりも緩み気味方向になると思います。なので、「適正な張力でワイヤーを取り付ける」というのは現実的には「ワイヤーを張り気味に取り付ける」と言い換えてもいいと思います。適正より張り気味という意味ではなく意識的に張り気味ということです。
どのようにワイヤーを張った状態を作ってやるか?一つはワイヤーをペンチで挟んでグイグイ引っ張る。もう一つマニュアルには書いていない効果的な裏技が、ワイヤーの経路を短くしてやる。これをやるとペンチで引っ張らなくても「ワイヤーを張り気味に取り付ける」、つまり「適正な張力でワイヤーを取り付ける」ことができます。
ワイヤー経路を短い状態にして留めると簡単です。キャリパーのワイヤー調整機構は伸び側に予め伸び側に余裕がある状態にします。ブレーキキャリパー自体をグっと握って動かして、シューをリムに当てます。このキャリパーを動かした状態がワイヤー経路が短くなっている状態。押し当てるレベルでワイヤーを留めると近すぎてブレーキを握っていなくてもシューがリムに触れてしまうので、ほんのちょっとシューがリムに触れてるなぐらいでワイヤーを留めるとちょうどよくなります。一発でうまくいかなくても何度か微調整して探っていけば、ペンチでグイグイ引っ張るよりは簡単に取り付けることができます。
これで一応完成ということで、自分でバラ完でロードバイクを組み立てる編は終わりです。ロードバイクの組み立て方は検索すればいくらでも出てくるのですが、恐らくロードバイクの整備に慣れている人が書いたものが多いようで、当たり前すぎる部分が省かれているような気がしました。自分はこれがロードバイクを組むのは一台目なのですが、初めてならではの失敗やら詰まりそうな場所、マニュアルには書いていないちょっとしたコツなども含めて初心者視点で書いてみました。これからロードバイクを組んでみようという人の参考になれば幸いです。
ロードバイク組み立て その15 ~リアディレイラー&シフトワイヤー調整のコツ~
フロントディレイラーとリアディレイラーのシフトワイヤー、フロント/リアブレーキワイヤーもやるべき事は本質的に同じで、「適正な可動域を設定」して「適正な張力でワイヤーを取り付ける」必要があります。
というわけなのですが、まず「適正な可動域を設定」はマニュアル通りで問題なくできると思います。次は「適正な張力でワイヤーを取り付ける」わけですが、これもフロントディレイラーと同様、
ロードバイク整備初心者がシマノのマニュアル通りにやるとどうなるか? ワイヤーの張り具合は殆ど適正よりも緩み気味方向になると思います。なので、「適正な張力でワイヤーを取り付ける」というのは現実的には「ワイヤーを張り気味に取り付ける」と言い換えてもいいと思います。適正より張り気味という意味ではなく意識的に張り気味ということです。
どのようにワイヤーを張った状態を作ってやるか?一つはワイヤーをペンチで挟んでグイグイ引っ張る。もう一つマニュアルには書いていない効果的な裏技が、ワイヤーの経路を短くしてやる。これをやるとペンチで引っ張らなくても「ワイヤーを張り気味に取り付ける」、つまり「適正な張力でワイヤーを取り付ける」ことができます。
ワイヤーの経路を短くしてやります。リアのディレイラーを手で動かして、もしワイヤーが取り付けられていればワイヤーで引かれている状態にすればいいわけです。具体的にはローギア(一番歯数が大きいギア)側から3~4枚目ぐらいにディレイラーを動かし、そこでシフトワイヤーを軽く張って留めてやるとちょうど良い塩梅にワイヤーが張れます。調整範囲から外れてしまっている場合は微調整を何度かすればOK。フロント同様、張る方向に調整域が余っていればベスト。ですがやはりフロント同様、一度も調整せずにワイヤーの寿命がきてしまうことばかりで、自分の場合は初期伸びは言われているほど起きたことはないです。しばらく乗った後にシフト不調で調整が必要な場合、調整するよりもまず、ブラケットカバーをめくってSTI内部等でワイヤーが切れかけていないか確認した方がよいでしょう。(つづく)
ロードバイク組み立て その14 ~フロントディレイラー&シフトワイヤー調整のコツ~
フロントディレイラーとリアディレイラーのシフトワイヤー、フロント/リアブレーキワイヤーもやるべき事は本質的に同じで、「適正な可動域を設定」して「適正な張力でワイヤーを取り付ける」必要があります。
まずは適正な可動域ですが、これはマニュアル通りで上手くいくと思います。問題はワイヤーの張り方。
ロードバイク整備初心者がシマノのマニュアル通りにやるとどうなるか? ワイヤーの張り具合は殆ど適正よりも緩み気味方向になると思います。なので、「適正な張力でワイヤーを取り付ける」というのは現実的には「ワイヤーを張り気味に取り付ける」と言い換えてもいいと思います。適正より張り気味という意味ではなく意識的に張り気味ということです。
どのようにワイヤーを張った状態を作ってやるか?一つはワイヤーをペンチで挟んでグイグイ引っ張る。もう一つマニュアルには書いていない効果的な裏技が、ワイヤーの経路を短くしてやる。これをやるとペンチで引っ張らなくても「ワイヤーを張り気味に取り付ける」、つまり「適正な張力でワイヤーを取り付ける」ことができます。
フロントディレイラーの場合、どうやるのか?手でフロントディレイラーをグイッと持ち上げるように動かして、もしFDにワイヤーが取り付けられていればワイヤーに引かれた状態、要はワイヤーの経路が短い状態を作ってやればペンチでワイヤーをグイグイ引っ張らなくても「適正な張力でワイヤーを取り付ける」ことができます。ただR9100デュラエースの場合は単純ではなく、ディレイラーを動かした状態にするとワイヤー取り付けボルトが斜めになり、作業がちょっとやりにくいです。2400クラリスならボルトの位置が違うので簡単なんですけど。普通のL型レンチ(アーレンキー)でも作業はできますが、首の短いミトロイのL型レンチだと作業がやりやすいです。
経路を短くしすぎた状態(引っ張りすぎ)でワイヤーを留めれば張りすぎ、経路を長くしすぎた状態(引っ張りが足りない)で留めれば緩すぎになるのですが、何度か試行錯誤しれば適正な張り具合で取り付けられると思います。張る方向に調整域が残ってる状態で取り付けられればベストです。でもワイヤーって言われてるほど初期伸びはしない気がするんですけどね。取り付け後、一度も調整することなく交換時期を迎えるパターンばかりです。伸びたから調整が必要なのかなと思ったら、伸びたのではなくSTI内部でワイヤーが切れかかっていた(まあ広義では伸びたと言えるかもしれません)みたいな。(つづく)
ロードバイク組み立て その13 ~チェーン取り付け~
まずはチェーンを適切な長さにカットするわけですが、シマノのマニュアルは「アウター×トップでガイドプーリー・テンションプーリーが垂直に並ぶ」となっています。マニュアル通りでもいいと思うのですが、自分はこのページに必要情報を入力して大体の見当を付けてみました。前後スプロケット芯間距離はメーカーのHP等のフレームサイズの場所を見れば載っています。TCR ADVANCED 0は405mmで、108コマと出ました。このコマ数でカットしてみます。諸事情で後で106リンクも試したのですが、結局108が適正リンク数だったので大体は合ってる数値が出てくるようですね。
チェーンは失敗してもやり直ししやすそうなミッシングリンクにしてみました(但しシマノのミッシングリンクは再使用不可です)。
チェーンカッターはトピークの携帯用Mini 18+にしてみました。携帯用でも使い勝手はそう変わらないとのことで、出先でチェーントラブルに対処できたら便利だと思ったので。でも2万km以上走ってチェーントラブルは一度もないので杞憂かもしれません。ミッシングツールはバイクハンドにしてみました。問題なく使えるのですが、ミッシングリンクを嵌める時に広げる方向に力を入れないといけないのがやややりにくいです。付ける時も嵌める時も握り込む(挟む)方向に力を入れればよい良いシマノのクイックリンクツールの方がお勧めです。
次にチェーンを通すわけですが、シマノのマニュアルより。
http://si.shimano.com/pdfs/dm/DM-RARD001-02-JPN.pdf
自分は最初、右のダメな通し方をしてしまいました。これでも普通に変速するし走れるのですが、ミッシングリンクがリアディレイラープレートのピンを通るたびにカタン、カタン、と音がして抵抗のある状態になってしまいます。左の通し方をすると異音は発生せず問題は起こりません。
PWTのチェーンフック。あった方が便利です。
CN-HG901-11s-116L-Qは116リンクなのですが、これはミッシングリンク込みの数。108リンクなら8個減らしてやればOKです。携帯用のアレンキーでもピンを押し出すことができます。チェーン取り外し用工具から回転させるフラットブレードで力がかかりやすく十分実用できます。
ミッシングリンクの取り付けは上でも書いた通りバイクハンドの工具は少しやりにくいのですが、まあ力技でなんとかなります。前後ブレーキをかけて一踏みするというやり方もあるようです。
これでようやくロードバイクらしい形になりました。残すはワイヤー類の調整だけです。(つづく)
2018/8 月間走行距離
距離1734km、高度12612m。今月も目標の2000kmには届かず。ライド日数は26、雨の日以外は短い距離でも乗っていた。土日に予定が入りがちで200km超のロングにいけなかったのが痛い。高度が少なめなのは平坦を増やしたのでしょうがないかな。今まで苦手の坂ばかり行ってたら坂はまあまあ鍛えられたけど、今度は平坦がいま一つな気がしてきたので来月は平坦も増やす予定。ツールドおきなわも近付いてきたし、このところご無沙汰の土日200km超ロングはいれたいところ。