MAVIC KSYRIUM PRO SL 17000km長期乗り込みインプレ
ファーストインプレッションのその後、今更ながらの17000km走行後インプレ。リムブレーキのアルミホイール最高峰と言えばレーゼロ、シャマルウルトラ、そしてこのキシリウムの3強。どれにするかは、どれが優れているかというより、どういう用途か?です。平地の高速巡行を重視するなら、まずキシリウムは外した方がいい。リム高がフロントはレーゼロの24~25.5mmに対し22~24mm、リアはレーゼロの28~30mmに対し24.5~26mmとわずかの違いなのですが、これが平地の巡航スピードに意外と影響あります。平地はそんなに飛ばさないけど山はシャキシャキいきたい、ロングライド好きみたいな人は脚へのダメージが優しめのキシリウムが◎。あ、優しいと言っても鉄スポークに比べたらマヴィックのジクラルスポークも優しくないけど、レーゼロやシャマルのアルミスポークよりは優しいです。山岳ロングライドならキシリウム。
比較すると
こんな感じ。シャマルが人気なのはG3組の見た目もさることながら、良いとこ取りしているバランスの良さもありそうですね。ハブの回転はフルクラムやカンパ、Novatec比でもイマイチですが、実走で悪影響出るレベルであればプロチームが採用するのかなとも思います。まあフルクラムやカンパの方が気持ちよさはありますが。
雨のブルべやらでも使っていたせいか、17000km使ったところでフロントのブレーキが効かなくなってしまいました。パッドを新品にしてもダメ。マヴィックラバー砥石(通称マヴィックストーン)で磨いたり、ピカールなど使ってもダメ。見た目は綺麗になっても効きが復活せず寿命を迎えました。ブレーキ面が少し凹んでますし仕方ないですね。この辺はリムブレーキのホイールの宿命。
寿命を迎えるまではマヴィックオイルによるハブメンテ以外はノーメンテで振れも出ず優秀でした。買って後悔しないオススメできるホイールです。そしてホイールが寿命を迎えた後も使い続けているのがマヴィックのクイックリリースレバー。締結力が高く使い勝手も良いのでキシリウムプロSLから他のホイールに変えてもクイックリリースは使い続けています。