ALX473 長期インプレその後 ALX473改・全コンペ化

フロントは道路鋲に乗り上げてリムを曲げてしまい、リアだけ残ってるALX473。最初は剛性十分と思っていましたが、脚力が上がったのかレーゼロなどを履いたりしたからか、踏むと少しグニャっと頼りなく感じるように。何とか剛性をあげられないかと、スポークのテンションを高めてみようとニップルを増し締めしてみたら、回した瞬間に一つポロっと破壊してしまいました。アルミだし経年劣化でしょう。ちなみにノーマル状態では左右同テンションで80kgfぐらいでした。余談ですが、ALX473のような2:1組でJベンドスポークは首が飛びやすいというのが定説です。私の場合は8000kmぐらい乗ってまだ無事ですが。

このALX473というホイール、恐らくリムは結構良いリムなんですよね。練習用としてどうにかならんかと思案した結果、非エアロスポーク&真鍮ニップル化で多少重くなっても高剛性で丈夫という路線でいくことに。スポークはDTのバテッドスポークのコンペティション(2.0-1.8-2.0)と、プレーンスポークのチャンピオン(2.0)で迷いましたが、剛性を求めつつも少しでも軽くしたいのでバテッドスポークのコンペティションでいくことにしました。所謂、全コンペ化?ですね。

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見た目は無視で実用性しか求めていないので安いシルバーにしましたが、銀スポークも見た目は悪くないですね。これはこれで新鮮、汚れが目立ってちょっと掃除が面倒だけど。まあ黒でも気付かないだけで汚れてるんで、シルバーはこまめに掃除するきっかけにもなったり。

重量はノーマルの850gに対して900g。プラス50gの内訳は真鍮ニップルにしたことで+18g、エアロスポークからバテッドスポークにしたことで+32g。スポーク自体は4割ほど重くなったようです。スポークをもしコンペティションではなくチャンピオンにしていたら+10gの910gになりそうです。

さて乗ってみてのファーストインプレッション。+50gでちょっとスポークじゃなく心のテンションが下がっておりましたが、重量増はそんなに感じません。外周部の重さはそれ程変わらないから?エアロスポークをやめたことによる空気抵抗もそれほど感じません。むしろ踏んだ時の剛性感UPが狙い通りでニヤニヤ。ただレーゼロと比べてしまうとやはり違うし、手組みフロントの出来と比べるとレーゼロとの差は大きい感じ。駆動輪だからなのか、Jベンドだからなのか?ハイローフランジなストレートプルのハブと組み合わせたらどうなのかとか興味が湧いてきます。高速域についてはフロントと同様、完組みホイールと比べると何故か不安定さがあります。バランスや精度で劣っているのかもしれません。

とここで、手組みホイールについて個人的に思っている問題。ハイローフランジなストレートプルのハブと組み合わせたらとは思うのですが、これがなかなか単純にはいきそうもありません。手頃な価格だとnovatecかnovatecのOEMのprime(同一製品)の一択になってしまうのですが、このハブの出来がイマイチです。ハブの出来と言っても回転や重量の問題ではないのですが、どうもシャキっと感に欠けるんですよね。スポーク取付け部、PCDの設計で左右でテンションに差が出てしまう影響だと思います。値段を気にしなければDT SWISSの240や180、Carbon Tiのroad SPなどあるんですが、このクラスのハブを使うとトータルで完組ミドル~ハイエンド並の値段になってしまいます。今後、novatecなどから安くて良いハブが出るのかというと、昨今のロードバイク界はディスク化が進んでいるので、リム用の新しいストレートプルハブの発売は望み薄。ストレートプルで満足のいくリアホイールを手組みしようとすると、残された道はアリエクで人柱になるしかありません。novatecより良さそうなハイローフランジだったり、スターラチェットなんてのもハブ前後セットで1万円程度で見つかることは見つかります。

しかし、運よく良い設計のハブが見つかってもニセコなどUCI規則に従うレースに出られないというのもあります。手組みの場合はアルミリムでリムハイト25㎜以下に限られるようです。ツールド沖縄ヒルクライムレースであれば手組みカーボンも大丈夫そうですけど。なんかもう、諸々考慮すると完組みホイール買った方がいい気がしてきてしまいますね。UCI認証なレースに拘らなければ、6~7万でブレーキ面AC3でスターラチェットハブなカーボンディープホイール組めたりするんですけど。