Mavic Ksyrium Pro SL ファーストインプレッション

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運よくトラブルなく良品が無事届いたわけですが、まず見た目。

 

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やっぱり曲面で切削されたISM 4Dはカッコイイ。波状になったリムのシルバーもカッコイイ。

 

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カーボンのハブとエアロなストレートスポークもカッコイイです。真ん中の黄色は近くで見るとちょっと安っぽいのですが、まあ1m離れれば問題ないです。

 

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KSYRIUMロゴの入った黄色スポーク。これ、ハブの真ん中の黄色と同様でちょっと安っぽいです。何か塗料と言うか黄色いペンキでボテっと塗ったような感じで、ここだけ高級感がありません。まあ近くで見ればの話で、これも1m離れればどうでもよかったりはしますけど。

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漕ぎ出しは以前のALX473と重さも変わらないからか、特に何も感じません。巡航速度に入ってからが驚き。何だこれは?何か雲の上をスーっと進んでいるような、筋斗雲の上に乗ってしまったかのような感じ。まあ筋斗雲に乗ったことないけど。ホイールが無くなったかのような感じなんです。よく高級ホイールのインプレで出てくる、ホイールが無くなったような感じってコレのことかと思いました。そういうの読んだ時は、ホイールが無くなるなんてことあるかいな?書いてる奴はアホかいなと思ってたんですが、そんなことがあるんです。乗って数日はニヤニヤが止まりませんでした。ALX473の倍近い値段、国内価格なら3倍の値段ですが、その価値はあります。これは凄い。

あとマヴィックと言えば評判の悪いハブの回転。確かに他のホイールに比べると力を抜いた時に転がりにくいような気はします。NOVATECハブの中華カーボン方が回ります。個人的には気になるほどではないですが。

ブレーキの効きは7000km使ったALX473に比べれば効くけど、新品同士だったらどうだろう?殆ど変わらないのかなという感じ。

キシリウムプロSLに履き替えて行ったのは70km程度のいつもの物見山3周コースでペースもいつものペース、残念ながらタイムが上がったとかはなかったのですが、帰り道めちゃくちゃ足が重い。そして翌日めちゃくちゃ足に疲れが残っていて筋肉痛が酷い。いつものコースでいつものペースなのでそんなに重くなったり筋肉痛になるわけがないのですが。確かにALX473より剛性があるとは思いましたが、自分の体にこんな影響があるとは想定外でした。しかしあのホイールが無くなったような感じは味わい続けたいので、乗り方の改善でなんとかしようと試みます。痛くなるってことは剛性の高くなったホイールを踏みすぎているのが原因かもしれないという仮説を立てて、ぺダリングを踏むより回す方向に変えてみました。すると、数日後にはいつものコースは特に疲れも残らず痛みもなく乗れるようになりました。600kmブルベもこれでクリアしたので、剛性はありますがロングライドにも向いています。

まあ剛性とかそんなことは置いといて、ホイールが無くなったような感じ。これが味わえるだけで買って良かったと思えるホイールです。他にも良いとこ沢山あるんですけど。

ロードバイク部品を海外通販で SIGMA SPORTSでマヴィックのホイールを購入

まず最初に言いたいのは、海外通販は分の良いギャンブルであるということ。不良品や手違いで注文したのと違う品が届いた際にキチンと対応してくれないことも多いようです。交換に応じなかったり、値引きで済まそうとしたり、途中で音信不通になって泣き寝入りになったり。調べるとそういう事例が結構出てきます。Wiggleは割とマシな対応のようですが、国内通販よりかはすんなりいかないことが多いようです。サイトが日本語対応のCRC(Chain Reaction Cycle)やPBK(ProBikekit)やサイクリング・エクスプレスでもトラブルの話は結構出てきます。ただモノによっては値段が国内流通価格の半額近くのものもあり、良品が来てトラブルなく取引が終わる可能性もあることから、分の良いギャンブルぐらいの感覚で利用するのがよさそうです。

ということで?今回の買い物、マヴィックのキシリウムプロSL。国内を探すと高額の売れ残りのみだったのですが、海外を探しても芳しくありません。大手のwiggleCRCはマヴィックの取り扱いをやめていたり、マヴィックの取扱いのあるサイエクやPBKでもキシリウムプロSLはもう扱っていないようです。マイナーな海外通販サイトまで手を広げて在庫は無いか?と探してみるとありました。SIGMA SPORTSというイギリスの実店舗もある通販業者。評判を調べてみるとトラブルにあった人もいる模様。とは言っても、wiggleでもどこでもトラブルの事例は探せば大抵出てくるので完璧な海外通販サイトを探すのは不可能。以前ALX473を買った時にリムにガリ傷があって交換してもらったこともあり(ALX473は国内正規品だったのですんなりでしたが)、今回もそういうことになったらどうしよう?とちょっと頭をよぎります。ただ値段は77600円(送料込み79000円+関税)と安い。国内価格と比べると2/3程度、一つ下のグレードのキシリウムエリートと同じぐらい。これだけ安いなら分のよいギャンブルだろうということになりました。最悪、前輪か後輪どっちか使えればいいや的な。リムが凹んだのは前輪、できれば前輪だけは使える品であってほしいんですけど。

購入の時に気を付けなければいけないのは関税の支払い方法。事前に支払うか受け取りの時に支払うかなのですが、大抵は受け取りの時に支払う指定にした方が安くなります。

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Prepay \7046 for duties, taxes and fees now to gurante no additionl cahrges on delivery.を選択した場合。(事前に7046円支払っておけば追加で何も請求されませんよ)

f:id:merida80:20181014110054p:plainI will pay all applicable duties, taxes and fees on delivery.を選択した場合。78330円に関税がかかることになります。

念の為、受け取りで払う金額がどのぐらいになるのか計算してみます。本体価格*0.6*0.08でよいようなので、(77600-670クーポン)*0.6*0.8=3692.64円。実際には関税3500円+立替納税手数料(消費税込)1080円で4580円だったのですが、事前に支払う7046円より安くなりました。

2/3に注文して2/5に発送連絡、2/9に届きました。思ったより早かった。そしてドキドキしながら開梱して届いたホイールをチェックしてみると・・・キズ一つない良品です。どうやらギャンブルに勝ってしまったようです。こうして総額82910円でマヴィックキシリウムプロSL購入となりました。SIGMA SPORTS、納期は結構早いですね。ただ調べるとトラブルもあるようなので、自分の一度の経験だけで良い業者と言うことはできなさそうです。まあ前述の通りWiggleだろうとどこでもトラブル事例はあるので、国内と価格差があれば海外通販は分の良いギャンブルと言うことで。

 

※現在SIGMA SPORTSもマヴィックの日本への出荷は取りやめているようです。海外通販でマヴィックならBIKE24、CRC、サイエクあたりが日本への出荷取扱い有り。

次期普段使いホイール選定 その3 アルミクリンチャーホイール比較

色々考えた割にはアルミクリンチャーと言う平凡な選択になったわけですが、ALX473よりワンランク上のものをということで、軽いもしくは高級ホイールと言われているものをまずピックアップ。また、ALX473を買った時は平坦巡航な気分だったのですが、今はヒルクライムな気分なので軽量なナローリム(C15)のアルミクリンチャーホイールを比較検討していきます。まず気になったホイールの一覧を。

メーカー 型番 重量 リム高
シマノ WH-R9100 C24 1435g 24/24
LIGHTNING ALPINE RA24CLT 1330g 22/23
のむラボ のむラボホイール5号 1380g 22/22
Campagnolo シャマル ミレ 1425g 26/30
Campagnolo シャマル ウルトラ 1464g 25/30
Fulcrum レーシングゼロ 1438g 25/30
Fulcrum レーシングゼロ ナイト 1428g 25/30
Mavic R-SYS SL 1295g 22/25
Mavic R-SYS SLR 1295g 24/26
Mavic Ksyrium Pro SL 1395g 24/26
Mavic Ksyrium Pro Exalith SL 1355g 24/26

まず目が行くのはマヴィックのR-SYS。とにかく軽いのが欲しい。しかし前輪の丸型中空のカーボンスポークは重量面では有利だけど、空力面ではイマイチな模様。山が好きと言っても山までの平坦もあるし荒サイも走る。平坦巡航も有利なホイールの方がいいのかなと思い始めました。

重量面で次に目が行くのはアルパインのライトニング。これはシルバー限定モデルがメチャかっこいいし、TCR AD0改には銀輪がよく似合う。これにしようか?しかし首折れスポークなんですよね。ALXよりワンランク上、ストレートスポークのホイールを履いてみたい。ということでのむラボホイール5号と共に候補から外れました。

次に軽いのはキシリウムプロエグザリットSL。リムのエグザリット加工、ブレーキの効きが優れてるのは良い。でも鉄下駄やALX473でやっていたようにピカールでリムをメンテしたりはできないし、やっぱり傷はついてしまう時はついてしまうらしい。レーゼロナイト(PEOプラズマ酸化電解処理)やシャマルミレ(プラズマ酸化電解処理)よりはマヴィックのエグザリットは傷付きにくいらしいんですけど。普段履きで使い倒すにはちょっと向かないのかなと思いました。

で、最終的に決まったのはマヴィックのキシリウムプロSL。重さもリムテープ込みALX473と比べれば軽そうだし、見た目も気に入りました。ISM 4D加工がメチャメチャかっこいい。シャマルもレーゼロもスポーク部分がボコっと角張って盛り上がっているのに比べて、ISM 4D加工のキシリウムは滑らか。その滑らかさでシルバーのリム面が波打ったように目立って、アルミを頑張って切削加工してやったゼ!という感じが黒リムより前面に出ているんですよね。黄色スポークが一本入っているのも中々お洒落です。R-SYSと後輪は共通、前輪がきしめん状のアルミスポークなので平坦巡航も悪くなさそうだし、輪行の時も気を使わなそうなのも良い。レーゼロほど固くなくロングライド向けなのも決め手でした。デュラエースC24とも迷ったのですが、マヴィックのオールラウンドなナローリムは無くなりそうなので今のうちに履いておくのがいいかなというのもありました。

決まったら善は急げということで探してみたのですが、2017年で型落ちになってしまったようで国内には中々在庫がありません。あっても安売りはもう済んでしまって高額の売れ残りのみ。ということで、海外通販を利用してみることにしました。(つづく)

次期普段使いホイール選定 その2 アルミクリンチャー vs カーボンクリンチャー

クリンチャーにしようというのは決まったのですが、迷ったのがアルミにするかカーボンにするのか。とりあえず一般的な特徴を比較してみます。

重量
カーボン>アルミ

エアロ性能
カーボン>アルミ

ブレーキ性能
アルミ>カーボン

ブレーキ耐久性
アルミ>カーボン

・・・結論から言うとアルミクリンチャーにすることにしました。理由はクリンチャーかチューブレスかチューブラーか比較検討した時と同じ。ロングライド好きだし、家まで帰還できるのが一番大事。多少天気が悪くても乗ってしまうし、見通しが悪いコーナーが多かったり路面が悪かったりで気持ちよく下れない峠にも行くんですよね。または天候のせいで普段は下りでブレーキングが殆どいらない峠も、ブレーキングを多用しなければならなくなることもある。カーボンクリンチャーはリムの温度が上がりやすく、その熱がチューブに伝わってパンクを引き起こしたり、またはリム自体がダメージを負うこともあるということで、気を使わなくて済むアルミクリンチャーホイールにすることにしました。(つづく)

次期普段使いホイール選定 その1 クリンチャー vs チューブレス vs チューブラー

200kmブルベを走り終えての帰り道。どっぷりと日は暮れて夜の道を家路について走っていました。見慣れた風景、もう家は目と鼻の先だ。そう思ったら急にテンションが上がってきて、残りの全力を使ってダンシングでフル加速。このまま家まで行ったるゼ!そう思った瞬間、ガコッっと前輪に衝撃。崩れるバランス。うわわ危ない!と立て直して何とか事なきを得ましたが、前輪はパンク。そういや暗くて見えにくかったけどこの辺には反射板があったわと反省しつつ、そのまま自転車を押して帰宅したのでありました。

帰宅して前輪を確認すると、リムの片側の一部がが若干凹んでいるのを確認。やっちまいました。パンク修理して走ってみると別に普通に走れるけど、若干ブレーキにひっかかりがある。ALX473の名誉の為に言っておくと、リムの強度が無いとかそういうことではないです。ダンシングでフル加速を始めて車体を傾けた直後、前輪に割と荷重がかかった状態で思いっきり反射板に乗っかってしまった。恐らくリムの片方にだけ反射板の出っ張りがぶつかってしまったのでしょう。それまで車体直立で通常の前後加重配分で今まで凸凹踏んだり段差超えたりしても何ともありませんでした。完全に自分の不注意。というか何であのタイミングで全力ダンシングしようと思ったのだろう? アホですな。まあそんなわけで気に入っていたALX473なのですが、気持ちよくブレーキングできないし、スピードが出る時もあるし命を預ける乗り物なので新しいホイールを買うことにしました。

以前迷った同価格帯のゾンダやRS81やレー3あたりも考えたのですが、どうせならALX473より軽いのが良い。とか考えつつ色々物色していたら、チューブレスやチューブラーという選択肢も出てきました。まずクリンチャーにするのか、チューブレスにするのか、チューブラーにするのかについて考えてみます。


まず、転がり抵抗・重量・乗り心地・パンクしにくさの比較。

転がり抵抗の少なさ
クリンチャー(軽量チューブ)>チューブレス>チューブラー>クリンチャー(一般的なチューブ)

重量面のアドバンテージ
チューブラー(シーラント無し)>チューブレス(シーラント無し)>クリンチャー>(シーラント有り)

乗り心地
チューブレス>チューブラー>クリンチャー

パンクしにくさ
チューブレス>チューブラー>クリンチャー


続いて、それぞれの特徴など。

・クリンチャー
チューブを入れ替えるだけでパンク修理可能。
パッチでパンク・タイヤ共にパンク修理可能。

・チューブレス
ビードを上げるのが大変。
(マヴィックのUSTは動画で見る限り慣れれば簡単?)
上手く取り付けないと空気漏れしやすい。 シーラント使用で防げそう。
チューブを入れてのパンク修理も可能。パッチでの修理も可能。

・チューブラー
予めタイヤを伸ばしておいたり、スペアタイヤを嵌めにくいコンチネンタル以外にすれば外での交換もできそう。
パンクしてもすぐには空気は抜けない。
致命的な破裂でなければクイックショットなどでパンク応急措置可能。


・・・結論から言ってしまうとクリンチャーにすることにしました。決め手はロングライド好きだし、家まで帰還できるのが一番大事。クリンチャーならスペアチューブだけでなくパッチの枚数分だけ何度も修理できて、修理も簡単。慣れればチューブレスやチューブラーのパンク修理も簡単と言いますが、仮に慣れたとしてもその辺で普段使いはクリンチャーが良いと思いました。まあ2万km走って一日に二度パンクしたのは2回だけで、チューブレスやチューブラーならクリンチャーよりパンクしにくい事も考えれば一日二度は滅多にパンクしないとは思うんですけどね。でも万が一、それがPBPの時だったら悔やみきれません。

重量面も普段使いと言う観点からすればパンク防止にシーラントは入れるわけですが、この時点でクリンチャー(いま普段使いしているのは軽量ブチルチューブ)の方が軽い。加えて携行するスペアタイヤとスペアチューブの重量差も考えれば更にクリンチャー優位。

というわけでクリンチャーに決定したわけですが、クリンチャーホイールの何にしよう? (つづく)

GIANT TCR ADVANCED 0改 (2012年モデル・電動⇒R9100機械式デュラエース化) ファーストインプレッション

さて色々吟味してパーツを選んで、行き当たりばったりで何とか組み上げたTCR AD0改のインプレです。

まず、普通に動くことに感動!自分でゼロから組んだロードバイクが動くって何とも言えないものがあります。そしてアルミエントリーバイクのメリダRIDE80からカーボンフレームのロードバイクTCR AD0改に乗り換えてまず思ったのは、『細い!』ってこと。細いってどういうことかと言うと、何か軽くて薄い木の板を立てた状態の上に乗ってるような感じなんですよね。それまでのRIDE80はママチャリよりは軽いんですが、良くも悪くもママチャリの延長線上であったように思えます。金属の塊の上、太い金属の棒の上に乗っている感じ。太さがありました。それが薄い木を立てた状態の上に乗っている細い感じに変わって、軽いからか少し漕げばスムーズにスーっと進んでいく。2kg軽くなったハズなので軽さに期待していたわけですが、軽いよりもとにかく『細い』って思いました。この独特の線の細い何かに乗っている感じ、アルミとカーボンの素材の違いというより作りの違いもあるのかもしれません。後でアルミのハイエンドフレームのTCR SLRに乗った時はカーボン寄りの細さが感じられました。ともかくちょっと軽くなるぐらいの違いかなと思ってたので、この細さは最初はビックリしましたね。この『細い』って表現、読む人に伝わるのか不安(笑)ですが、上から見て細いってことです。最初は軽さと細さに驚き&戸惑いました。

そしてもう一つの驚きが9100デュラエースの変速性能。まずフロントが普通に変速する嬉しさ。2400クラリス+FSAクランクはどう調整しても変速に不安があり、チェーン落ちしたりアウターに上げるのに手間取ると面倒だからアウターのまま押し切るみたいな乗り方をしてしまうことも多かったです(恐らく2400クラリスの問題というよりクランクがFSAでシマノでないのが原因?)。9100デュラエースは6700kmまでノーミス、13000km走った今でもチェーン落ちはその一度だけ。インナーからアウターへの変速時も気持ちよくチェーンが乗ってくれます。デュラエースにしたのは軽さ以外にもRIDE80で不満だった変速性能をどうにかしたいというのがあったのですが、これは大大大大大満足。気を使わずストレスなく変速できるって素晴らしい。

リアの変速も凄い。レバーを操作する前に変速が終わってるんですよね。そんなわけあるかって感じですが、オマエはもう変速しているなんですよ。まあ冗談ではなく、デュラ以外でもSTIレバーをユックリ操作してみるとカチっと言う前に変速するわけですが、ストロークが短いのでレバー操作する前に変速しているように感じてしまうのでしょうね。2段、3段落としも速い。リアに関しては2400クラリスでも何の不満も無いというか2400クラリスでもスゲェ!と思ったぐらいなので、それ以上のものがあったのかーと感心しました。

F/Rディレイラーの変速性能を分かりにくい例えをしてしまうと2400クラリスのギアはバイクで言えばグニャグニャして入りも悪いスズキ、9100デュラはカチカチ入るホンダ。ホンダの中でも特にシフトが素晴らしいNSRです。分かりにくい例えする意味あるの?って感じですが(笑)、精密機械って感じでサクサク決まります。

クランク。これは特に何も感じませんでした。言われてみればデュラ軽いかも&ウイッシュボーンのセラミックBBのせいか若干滑らかかな?ってぐらい。事前に調べた情報では固すぎて初心者には脚が負けて疲れる等々ってのも見かけるのですが、いきなりデュラエースでも個人的には大丈夫だと思います。組みあがって試走した翌日に200kmブルベ行ってきましたが全然OK。むしろフロントの正確無比な変速性能に貢献しているだろうし、初心者こそ金銭的余裕があればデュラエースをお勧めします。

乗り心地。これは大きく変わりました。めちゃめちゃお尻に優しい!24Tと柔らかめのカーボンだからか、シートポストのせいもあるかもしれませんが、乗り心地は本当に良くなりました。お尻が全然痛くならない。カーボンも固いものは乗り心地が悪い話も聞くので、ロングライドも考えて柔らかめのカーボンフレームにしたのは大正解でした。ちなみに600kmブルベもTCR ADフレーム+スペシャライズドのPower Ark Expertサドルでクリアしました。

ビンディングペダル。スピードプレイのウルトラライトアクションにしたわけですが、裏表がない&軽い力で付け外しが可能で扱いやすく正解でした。それでも立ちゴケはありましたが(笑)。フラットペダルからスピードプレイでシマノは使ったことないから、シマノとの比較はできません。

パーツは集まってても、見た目はRIDE80の方が気に入ってたこともあったり面倒だったりで数か月放置してたりしましたが、こんなに良いならもっと早く組んどけばって感じですね。良いバイクに仕上がりました。

ALEXRIMS ALX473 7000km長期乗り込みインプレ

ファーストインプレッションは、

こんな感じだったのですが、その後7000km(正確には7343.1km)乗ってからのインプレ。

 まず剛性について。手持ちの他のホイール(RIDE80ノーマル鉄下駄・マヴィックキシリウムプロSL・ICANチューブラー35mm)の中では一番柔らかいけど、悪い方向で気になるレベルの柔らかさではないです。ダンシングでも剛性が問題で力が極端に逃げたりはしない。キシリウムプロSLと比べればそりゃしっかりしてない感はありますが。余談ですが無印のALX473でそんな感じなので、現行のハブフランジが大径化して横方向の剛性が増したALX473 EVOならまず問題ないんじゃないかと思います。柔らかいというよりウィップ感があるぐらいでしょうね。ALX473の次のホイールはキシリウムプロSLしたのですが、同じ踏み方をするとすぐに足が痛くなって、踏むより回すぺダリングに変えたら痛みはなくなりました。柔らかいALX473の時の方が踏んでいたようです。乗り方で対応できるぐらいの違いですが、一応ALX473はロングライド向けとも言えます。

耐久性は特に問題なし。7000km超えてもノーメンテでフレ等ありません。フリーもノーメンテで渋くなったりもなく、普通に回ります。

高級ホイールにあるような、ホイールが無くなったかのような感じはないです。確かにそこにホイールがあります。ただ、値段を考えると17Cワイドリムでリムハイト30mmでこの重量って十分だとは思いますが。

チューブレスレディなわけですが、それ程タイヤを嵌めにくいわけではありません。一部チューブレスレディなホイールではクリンチャー専用と比べてタイヤが嵌めにくいという話も聞きますがALX473は問題なし。クリンチャー専用と比べれば、ほんの少し嵌めにくいかな程度。出先でパンクしても割とサクッとチューブ交換できます。

総評としては、この価格帯で軽いアルミホイールで考えているけど、リムハイトもチョイ欲しいみたいな場合は良い選択肢なんじゃないかと。見た目も爽やかでカッコいいですし。個人的には買って良かったホイール。

ちなみにマヴィックのキシリウムプロSLに変えてしまった理由は自分の不注意でフロントのリムをダメにしてしまったからで、何もなければずっと使い続けていたでしょうね。高級アルミホイールの乗り味を知ってしまった今は、もうちょっと頑張ってしまうのがお勧めと言いたい気もするんですけど、そんなことを言い始めたらフレームもコンポもホイールも全部ハイエンドが良いですよって話になってしまう。段階を踏むことで違いを楽しむこともできるし、とりあえず鉄下駄の重量面のネガは解消できて値段の手頃なこの辺の価格帯のホイールを買うのは悪くない選択。1400g前後レベルだと、ハイエンドのアルミホイールと比べても重量面は遜色無し。主要ライバル勢のゾンダ・レー3・RS81との比較は乗ったことないので何とも言えませんが、どれも悪い噂は聞かないです。この辺で迷っているならば、もう直感で決めてしまっていいんじゃないかと。